8.酸と塩基の反応

Q-01.
 酸・塩基の定義について、アレーニウスの定義とブレンステッド・ローリーの定義を説明せよ。

A-01.
 アレーニウスの定義
  酸: 水に溶けて電離し、水素イオンH+(またはオキソニウムイオンH3O+)を生じる物質
  塩基: 水に溶けて水酸化物イオンOH-を生じる物質

 ブレンステッド・ローリーの定義
  酸: 相手に水素イオンH+を与えることができる物質
  塩基: 相手から水素イオンH+を受け取ることができる物質

 (化学重要問題集 2021 110)



Q-02.
 酸性塩、塩基性塩、正塩について説明せよ。

A-02.
 酸性塩
  酸のHが残っている塩 例:NaHCO3、NaHSO4、NaH2PO4

 塩基性塩
  塩基のOHが残っている塩 例:MgCl(OH)、CaCl(OH)

 正塩
  酸のHも塩基のOHも残っていない塩 例:NaCl、(NH4)2SO4、CH3COONa

 塩の組成に基づく分類で、塩の液性とは無関係である。

 NH4+やCH3COO-のもつHは酸のHとはいわない。酸性塩は、二価や三価の酸が一部だけ中和されているため、酸のHが残っている。

 (化学重要問題集 2021 119)



Q-03.
 メチルオレンジ、メチルレッド、フェノールフタレイン、BTB溶液の変色と色などについて説明せよ。

A-03.
 メチルオレンジ
  pH 3.1(赤色)~pH 4.4(橙黄色 とうこうしょく)
  (赤→黄色 神戸大学 2019年 Ⅱ 問3 大学発表の解答例)

 メチルレッド
  pH 4.4(赤色)~pH 6.2(黄色)

 フェノールフタレイン
  pH 8.0(無色)~pH 9.8(赤色)

 BTB
  pH 6.0(黄色)~中性(緑色)~pH 7.6(青色)
   (語呂 べとべと(BTB)なのは君のせい)

 メチルオレンジ、メチルレッドの変色域は酸性側、フェノールフタレインはアルカリ側
 *中和滴定で頻出

(化学重要問題集 2021 122)



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